I橋さんから今月のイシガイのサンプルが届いた。イシガイ寄生のごるごでらを追い始めてかれこれ1.75年経つが、とうとうアクティブなセルカリアに行き当たった。ところが、このセルカリアが非常に観察しにくい。成虫もそうだが,セルカリアも非常にヤワで、普通にカバーガラス圧平をかけるとあっというまに潰れてしまう。仕方ないので高めに枕を入れてカバーガラスを浮かせると、内部構造の詳細がまったく見えない。また、成虫もそうだが,成長ステージによって内部構造が急激に変わっていくので,いくつかのセルカリアの観察スケッチを合成しようにも、それで正しい図になるのかどうかかなり怪しい。こうしてみると、この前のタナゴ虫のセルカリアは非常に難易度が低かった。でかくて丈夫で、尾胞以外の体構造はシンプルだったし。