シベリア居よいか(for寄生虫)


晴、北西の風強し、最高気温21℃。からっとした青空に白い雲が浮かび、超々快適。Kさんの話では、例年盆過ぎには天気が悪くなり、気温が下がって一気に秋に突入するらしい。
頭が黒くてくちばしの黄色い、わりと大きめのカモメ(オオズグロカモメ)を見る。
昨晩、魚のレナさんから分けてもらったパイクパーチ、L. leucistus, コイの解剖。

パイクパーチはヴォルガ流域からの移入魚、淡水魚ではダントツに美味なのでそこらじゅうに放流されているらしい。眼窩から2種類目のDiplostomidaeを見つけるが、やはり消化管寄生虫はなし。
Kさんと院生のH君は、18℃設定でのセルカリアの湧出実験を開始。昨日までは、室内で水温がすぐ上昇してしまうので、Kさんは30分ごとに温度計をチェックしては冷たい井戸水を補給する「人力サーモスタット」を余儀なくされていたのだが、今日の実験担当のH君は、何もしなくても18℃が維持出来るので楽勝の様子。毎日の気温の変化で実験の労力がえらく変わる。それにしても、Lymnaeaのセルカリアは(この辺にしては)かなり高水温にならないと湧出しないようだ。はたして1年で何日湧出可能なのかというレベルだ。まあ、終宿主は鳥だから、ここで生活環が回っているとは限らないし、ここの環境に適応している訳でもないだろう。もしかしたら無効分散もずいぶんあるのかもしれない。