今年の淡水貝研

淡水貝類研究会,今年はウチの研究室からポスドクのH井さんが移入シジミの分子系統ネタを持って出陣。聞くところによると輸入シジミの判別にDNA判定はもう使われているはずのなのだが,データベース上には日本のシジミはほとんど登録されていないし,論文にもなっていないらしい。。H井さんは輸入シジミと琵琶湖固有種のセタシジミの遺伝子解析をやっているのだが,淡水貝の例に漏れず,妙なことになっているようである。さあ,あとは泥沼だ(笑)。
青森県の某所で,数十年前に琵琶湖から持って行ったイケチョウガイが自然繁殖しているという。今,琵琶湖の真珠養殖場では中国産ヒレイケチョウガイとかけ合わせた「改良母貝」が使われているため,たまに見つかる野生個体でも,遺伝的に純粋な国産ヒレイケチョウガイかどうかはかなり怪しくなっているが,青森のは純国産だというから,系統保存上貴重な存在である。