来客

寄生虫に関心があるという他大学の学部生2名が研究室にやってきた。かたや関東、こなた九州、遠路よく来てくれたものである。また楽しからずや。
卒論や進路についてのアドバイスをしたり、寄生虫の標本作りを実体験してもらったりしてあっという間の一日が過ぎる。寄生虫の文献や本についてもできるかぎりの紹介をしたが、びっくりしたのは、二人とも寄生虫に興味を持って最初に読んだ本が「フィールドの寄生虫学」だったということ。こういう学生が出てきてくれるとは、本当に本を書いた甲斐があったというものである(N澤さーん、読んでいますか?(両手振り))。
それにしても、今日来た2名の学生は、揃いも揃ってすごい行動力の持ち主だ。九州から青春18きっぷで2日がかりでやってきたMさんは、明日九州に帰り、明後日から西表島のユースでアルバイトをしながら海岸の生物採集をするという。関東から来たSさんはなんとサイクリング車を新幹線に乗せてやってきて、明日は琵琶湖を(一周はしないそうだが)廻るそうだ。こういう女子学生たちがどんどん出てくると、女性研究者の未来もちょっと希望が見えてくる気がする。