ミジンコともったいないお化け

ゼミ第二弾、今日も4時間である。
院生T村さんの研究テーマはミジンコの資源分割である。発表を聞いてみると、密度が低くて餌が有り余っているようなときは、ミジンコはじゃんじゃんフィルタリングをして餌を食べ、消化吸収も十分にしないうちにじゃんじゃん押し出すという、非常にゼイタクな餌の食べ方をするそうな。それが高密度になってくると、自分で餌を食べる量を減らすらしい(餌は過剰に与えているので、不足しているわけではない)。それでも、餌が消化管内に滞留する時間が長くなるので、結局同化量は同じなのだとか。つまり、高密度になると浪費生活から「もったいない」生活に切り替わり、食べた餌は最後まで無駄なく利用するようになって、結局、本当に身に付くものはトントンなのだ。
要は、派手な消費生活をしようが、衣食が足りる程度のつましい生活だろうが、最終的に身に付くものにはそうそう差がない、ということか。妙にミジンコに共感を覚えたゼミ。