わらわら展示

オープンキャンパス初日。貼りものの他にちょっと物を置けるスペースがあったので,実体顕微鏡を一台設置してわらわら虫を置いてみる。ついでに,会場係のK村さんにお願いして,懐中電灯を使った走光性の実演もしてもらう。お客さんの反応はどうだか。
せっかくの機会なので他学科の展示物も見て回る。生物資源学科T教授の,チモシー(牧草)につく病原菌の研究が目を引いた。がまの穂病という病気を引き起こす真菌が感染すると,植物は他の感染症にかからないという。宿主獲得のための寄生者間競争だろうが,見事な例である。
展示室でわらわら虫の出具合を見ていたら,貝の外套腔から次々とわらわら虫が出てくるのが見えた。どうやら,個虫が外套腔にしばらくの間溜まっていて,適当な数の群体ができると遊泳力を得て泳ぎ出てくるように見える。はたと気がついてデジカメを持ち出し,K村さんに懐中電灯の光を当ててもらって動画撮影を試みてみた。しかし,やはりフォーカスがうまくいかず,不鮮明な画像しか撮れなかった。ま,月曜日からヒガイ虫の撮影もするつもりなので,その時ついでにチャレンジしてみよう。