拾い物

昨日はあまり気乗りがせず、論文書きがほとんど進まなかったので、今日はお気に入りのパンでも買って大学に行って仕事しようと、雨の中家を出ました。ところが数分行ったところで、歩道に何やら落ちているのを見つけ、近寄ってみるとハジロカイツブリの落鳥ではありませんか!雨に濡れてはいますが大きな外傷はなく、鮮度も良いようです。鳥を入れるものが何もなかったのでとりあえず素手で拾い上げて自宅まで持って帰り、ビニール袋に包んで大学へ。なお、野鳥の死体は鳥インフルエンザ等に感染している恐れがありますので、素手で扱うのはよくありません。自宅に到着後ただちに手をよく洗い、その後はディスポの手袋をして扱いました。(一般の皆様も野鳥の死体を見つけたら直に手には触れないようにしてビニール袋でしっかり包み、お近くの保健所・博物館・野鳥センター等に連絡するのがよいと思います)。それにしても交通量の多い道路でハジロカイツブリが拾えるとはなかなかです。

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カイツブリの仲間は足の構造が独特で、水鳥なのに水かきがなく、代わりに指に「ひれ」がついています。

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赤い目(隠しています)、上に反ったくちばし、金色がかった耳羽はハジロカイツブリ夏羽の特徴です。雌雄差はありません。この鳥の死因は不明ですが、栄養状態はよく、首に若干の傷がありました。建物にぶつかったか、捕食者に襲われてその場は逃げたものの力尽きたかのどちらかと思います。

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今日の獲物。小型のサナダムシが大量に寄生していました。これは条虫の研究者に送ります。