ぎょーむ本番

今日も朝から4時間の研修で、ほとんど私の研究とは何の関係もない話なので聞き流しながらずっと内職(結局、役に立つ情報は2つだけだった)。昼すぎにやっと開放され、この出張の隠れ主目的であるドンコの採集に出向いた。しばらく前に海外の研究者からドンコの寄生虫の入手を頼まれ、大学周りのドンコを少し調べてみたが、そこでは見つけられなかった。昔のフィールドである福岡の某水路にはドンコがたくさんいて(1日で50匹捕ることも難しくなかった)、件の寄生虫もほぼ100%感染していたので、そこに行けば確実にムシを入手できると踏んだのだ。ところが現場に着いてみるといつになく水路の水位が高く、しかも濁水していて底がほとんど見えない。そう、福岡は今が田植えのピークで、そのために水位がうんと上がっているのだった。コンディションは最悪であったが、せっかくここまで来て手ぶらで帰るわけにも行かず、タモ網で底を探りながら浅そうな所(あまりなかった)を選んで手探り状態で採集した。1時間半努力して獲物は成魚1匹、稚魚2匹のみ。幸運にも坊主は免れたが、ムシが確実に取れるかどうか、やや厳しい線である。ともあれ、今日はこれ以上努力してもムダと思われたので、帰彦することにした。解剖は明日、ムシ出ますように。