宇治川初夏

卒論生のYさんと宇治川。今年の目的はコウライニゴイの寄生虫である。まず中間宿主のナカセコカワニナを採らねばならないのだが、宇治川は最近改修だらけでアクセスできる場所が減っているので、採り良い場所が見つかるかどうか少々心配していた。現地に着くと、天気は良いのに川は凄い水量である。ハッと気がつけば昨日が15日、琵琶湖の水位を下げ始めているはずだ。これは採れるかなあと不安になったが、意外とあっさり良い場所を見つけることが出来た。カワヒバリの場合は最低水位時の汀線より下にしかいないから、水量が増えるととたんに採集効率が落ちるのだが、カワニナは自分で浅瀬に上がってきてくれるからあまり問題がないわけだ。あっさり目標の300個を採集し、その後ニゴイを受け取りに漁協へ。今朝釣りたての大きなニゴイ(SLが50cm近い)3匹を受け取って帰学した。ところが、今日の魚は完全に外れで、3匹解剖してムシはわずかに2個体のみ。これでは実験にならないので、再度ニゴイを捕ってもらうか、別の宿主に代えるか、ちょっと考えなければならない。