ノルマ完了

台風19号が接近する怪しい天気の中、自分のポスター発表をやり、中間宿主関連の発表を中心に聞く(ついでに、ランチタイムにはちょっと会場を抜け出して市内観光)。肺吸虫Paragonimusは世界で最もよく研究されている吸虫の一つだけれど、第一中間宿主については、日本国内でさえまだ未解明の部分があるらしい(況んや世界は、である)。自分の発表は琵琶湖とその集水域の吸虫相の紹介で、科名をたくさん並べたので吸虫の包括的な系統分類に興味を持っている分類屋さんが何人か聞きに来てくれた。よく聞かれたのが「どうしてLake Biwaに注目したのか?」という質問である。日本の生態や陸水関係の学会では、琵琶湖が古代湖であることの説明は(皆周知なので)いらないのだが、この学会ではそこから始めたほうが良かったようだ。台湾でカエルの寄生虫の生態をやっているC先生と面識ができたのは大きな収穫、きっとこれから共同研究に進むに違いない。
さて明日は帰国便が飛ぶかどうか、賭けである。