最終日

ICOPA最終日、そろそろ疲れてきた頃ではあるけれど、今日はオーストラリアののC氏とチェコの若手K氏の両寄生虫オタクオーガナイザーによる魚類寄生虫セッションがあるのでサボる訳にいかない。うちのラボに来た時は大学院生だったK氏も、今やチェコ国立寄生虫学研究所を背負って立つ気鋭のサナダムシ研究者である(彼の師匠S先生は今回不参加。もう退職かな?と思って調べてみたら、まだ50代だった(汗))。2000年代以降、世界の吸虫の系統分類の論文が格段に増えてきてやっと全体像が見えるようになってきた、とものすごく嬉しそうなC氏に、外来種として世界中に蔓延しているカネヒラ吸頭条虫の分布図を示してドヤ顔のK氏。彼らのデータにちょびっと貢献している私も嬉しい。とにかく、日本には尾崎や山口、それに私の大師匠・S先生といった偉大な寄生虫分類研究者がいてくれたおかげで、今でも日本産寄生虫分類学上の比較対象としてなくてはならないものになっている。それで、後塵を拝している私なんかにもあれこれの依頼が舞い込んでくるわけである。ありがたいことである。
ダブル台風で帰国便がどうなることかと気をもんだが,無事に飛んでくれた。テグから関空まではわずか1時間少しなのに関空から彦根までは(鈍行で)3時間近くかかり、帰宅ラッシュにぶつかったこともあって疲れてしまった。