再びノボシビルスク

フィールドステーションを畳んでノボシビルスクへ戻る日である。今朝も雲一つない快晴、今回は本当に天気に恵まれた10日間だった。朝の気温12.4℃。

6時半に起きて最後の鳥見に行く。普段なら朝6時ごろにはユーリさんが釣りに行くので、桟橋周辺の鳥は飛んでしまっているのだが,今日はさすがに誰もいないので静かに生き物を探せた。桟橋のすぐ横で、例の黒いアメリカミンクが盛んに首を伸ばして何かを狙っていた。草むらに潜ったので近づいていくと、物陰からしっかりとこちらを伺っていた。

朝10時にフィールドステーション出発、午後5時半にノボシビルスク着、すぐにアカデムガラトクへ移動。ホテルにはナターシャ夫妻が来てくれていた。調査が無事に終了したことを報告し、明日の予定の打ち合わせ。
夕食後にホテルの自室へ帰ったところ、スーツケースの鍵を紛失したことに気がついた。慌てて先ほど買い物をした店の周りなどを探しに行ったが見つからない。仕方なく、ホテルのフロントに頼んで鍵を壊してもらった。こうして、20年来の旅の友はシベリアの地に果てたのであった。明日、代わりのバッグを何か手に入れなければ。