無題

このブログであまり政治的なことは言いたくないのですが,今回だけ。
自民党にこんなサイトが出来ています。このサイトは当初、「安保関連法は廃止にすべき」というところが「子供を戦場に送るな」となっていました。今は書き換えられて「安保関連法は廃止にすべき」という文言になっています。元の文面を使うなら、「子供を戦場に送るな」という発言が政治的に中立性を逸脱しているから、そうした発言をする教諭を密告せよ、というサイトです。
自民党は、たくさんある政党の一つにすぎませんから、自己の政策とは反する思想をもっている人々が世の中にいるのは当然です。そういう多様な意見の中であるいは合意点を探り、あるいは折り合いをつけていくのが政治というものでしょう。警察でもない一政党が、自分の政策に反する意見を持つ人を監視するというのは、明らかに権限を越えており、思想信条の自由を損なうものです。安保関連法云々の前に、こうしたやり方をするということそのものが、ルール無視だと言わざるを得ないでしょう。ウチの学科では1回生で教育ディベートをやっていますが、ディベートの勝敗を判断するのはディベーターではなく、横で聞いている審判員です。従って,ディベートの相手をいくら言い負かしても、審判が納得しなければ勝ちにはなりません。実際の政治でも同じことでしょう。

党文部科学部会では学校教育における政治的中立性の徹底的な確保等を求める提言を取りまとめ、不偏不党の教育を求めているところですが、教育現場の中には「教育の政治的中立はありえない」、あるいは「安保関連法は廃止にすべき」と主張し中立性を逸脱した教育を行う先生方がいることも事実です。
学校現場における主権者教育が重要な意味を持つ中、偏向した教育が行われることで、生徒の多面的多角的な視点を失わせてしまう恐れがあり、高校等で行われる模擬投票等で意図的に政治色の強い偏向教育を行うことで、特定のイデオロギーに染まった結論が導き出されることをわが党は危惧しております。

そこで、この度、学校教育における政治的中立性についての実態調査を実施することといたしました。皆さまのご協力をお願いいたします。

https://ssl.jimin.jp/m/school_education_survey2016_ga=1.59801455.395835691.1409157024