二日目

朝メールを開けたら、「Congratulations Dear author, we are pleased to inform you that your paper has just published....」という「身に覚えのない」メールが来ていた。新手のサギかと思ってよく見たら、3年前に海外の方と共著で書いて、その後リジェクトされてから音信不通だった論文だった。忘れていた。記載論文だが、諸般の事情により標本を実見させてもらえなかったので、名前は載せられちゃったけど内容にほとんど責任は持てない。こういうのもちょっと困る。
朝はゆっくり宿を出て、県庁前の日曜朝市で昼ごはんと宮崎名物「たまたま」(これ美味しいです、ほんまに)を調達してから会場へ。K野さんのメタゴニムスの感染量データは40年分あるそうな。長期トレンドを分析するには十分な量だから、ぜひ解析してほしい。カンボジアのタイ肝吸虫は、乾季に水量の減った池に残った魚を食べている人に濃厚感染していて、もっぱらメコンの本流で漁をしている村人の感染率はひくいのだとか。やっぱり、セルカリアへの感染機会は水量の影響がもっとも大きいのだ。
夕方、仙台への移動の途につく。今年はなんと、私と同じく寄生虫学会と生態学会をハシゴする大学院生が2人もいて、その一人であるI大学のO君と羽田まで同じ便ということが判明し、空港で「たまたま」をつまみ食いしながらずっとお喋り。無事に定刻前に羽田に着陸し、最終の「やまびこ」で北へ。