水いまだ引かず

朝、橋の上からI上川をつぶさに観察した。河川局のテレメータによると、少し上流の宇尾大橋(うおおおはし。平仮名で書くと何ともはや)で平水位プラス40cmなので、台風後の増水としては控えめかもしれないが、まだ完全に濁水で透明度はほぼゼロ。そのうえ、昨日の増水の名残で河原の一部が侵食されており、そのあたりは岸を歩くのも危険。そういうことで、今日の野外実習はやむなく中止となった。授業時間内に川虫の同定が終わらなかったら、空き時間に班単位で作業をしてもらうしかない。
実習中止の午後、リジェクト街道爆走中の論文を懲りずに再投稿。その後、修士課程のF君が、遺伝子解析が今までの分析と違う結果になったと見せに来た。私の予想とバッチリ合致する結果になったので思わずガッツポーズ。やっぱり寄生虫は宿主の系統を知っているのだ。しかし、今週の土曜日に研究発表をする予定のF君は今から要旨を書き換えなければならず、頭を抱えていた。博士課程のN君が今手がけている論文にも、ちょっと面白い考察ができそうな目処が立った。データは刻んでよく煮詰めてみるものだ。わりと収穫の多かった一日で、何だか気分が良い。
夜は今月から来日した留学生3名の歓迎、その他いろいろな慶事をまとめてお祝いパーティー。また院生部屋の国際化が進行した。