今年も例のごとく琵琶湖クルーズの季節となった。

今年の琵琶湖は例年になく透明度が低く、4メートル程度しかない。先月の台風でよく撹拌されてしまったのだろうか。

船上の光景。
今日は午前中はべた凪だったが、昼頃、ちょうど長浜沖を観測している時に風が吹き始めた。琵琶湖ではあまり出くわしたことのない東風である。アメダスを見ると、琵琶湖の大部分では北の微風なのだが、米原から長浜の辺りだけ、関ヶ原を通り抜けた風が琵琶湖へ吹いているようだった。風速は5mあったが、長浜沖だけのことだろうと作業続行。その後、湖西方面へ向かうにつれて予想通り風はおさまってきた。ところが湖西の湖岸に近づくにつれて、琵琶湖では珍しい大きなうねりが立ち始めた。おそらく、湖東で生まれた波が、安曇川三角州の地形の作用で高くなったものだろう。恐るべし東風。「はっさか」は2時間あまりの間、豪快にローリングを繰り返し、船には強い私も少々ヤバさを感じた。それでも学生の死亡率は16.7%に留まり、よく頑張ったというべきだろう。

帰路につく頃には波は再び静かになり、技官のKさんが学生サービスで沖の白石を一週回ってくれた。沖の白石って4つの岩があったのね。ずっと3つだと思っていた。

主峰の南側は見事な垂直の絶壁だが、ロッククライマーもさすがにここまでは来まい。