固有カワニナ類採集

今日は、K大のMさん・Nさんが再度来彦され、夏に採集できなかった島嶼固有種その他のカワニナ類を一気に採集するべく、「はっさか」で多景島、沖の白石、竹生島の3ヶ所を回った。中にはやや深い水深でしか採れない種もあるため、琵琶湖でスキューバ採集を手伝ってくれる人がいないかどうかB博のNさんに相談したところ、Nさんご自身に潜っていただけることになった。K大のお二人もシュノーケリングで採集された。B博Nさんはドライスーツだが、K大の方々はウェットスーツ、比較的水温の高い湖心部でも14度程の中で頑張られた。

出航前。今日は一日穏やかな凪に恵まれたが、さすがに気温は低い。
一ヶ所目は多景島。実は初めて上陸した。


二ヶ所目、沖の白石。船をもやえるのが自然の岩だけなので、少しでも波があれば接岸できなかかっただろうが、今日はOK。水中の岩だけでなくカワニナの殻にまで藻が生い茂り、同行した名古屋のカワニナ研究者Tさんの意見では「湧昇流があるのでは?」とのこと。


三ヶ所目、竹生島。ここはカワニナのいる岩場に船を接岸させられないので、潜水採集の間少し沖で待機。すぐそばを「うみのこ」が通りかかって、大勢の子供たちが手を振ってくれた。


最後は奥琵琶湖の大浦湾で、泥底および沿岸のカワニナ採集。潜水の他に、泥底では簡易ドレッジ曳き、沿岸では上陸して徒歩での採集を行った。この時間には空も秋晴れとなり、穏やかな晩秋の景色を楽しみつつ採集。


帰学後、皆で頭を寄せ合って採集物の同定大会。調べてみると、夏と今日の採集で、琵琶湖固有種15種のうち14種の採集を達成。1つだけ取りこぼしたが、それは船に乗らなくとも採集できそうな種なので、その機会を狙うことにする。