ミニクルージング

卒論の分析材料として島のカワニナが欲しかったため、夏の間に多景島へ採集に行くことにしていた。このところ、大気状態が不安定な日が続いたので「はっさか」が出航できなかったのだが、今日ようやく船を出してもらえた。琵琶湖はやや波があり、コンディションはよくなかったが、多景島の船着き場は風下にあるため、そのあたりなら大丈夫だという判断である。風速は3〜4mといったところだったが、船に強い私も「ちょっとヤバいかな?」と感じるほどの揺れで、多景島までの高々10分の航路が何だか長く感じられた。

多景島の周囲は切り立った岸壁で,徒歩で採集できる場所はなく、どうしても潜水しなければならない。それで、採集は当の卒論をやっているS君(元水泳部)と同学年のH君、いずれも水泳の達者な2名に任せた。貝はたくさんいるので、採集そのものは15分ほどで終了した。本人たちの曰く「僕たちのやっていること、海女さんと同じですね」。ご苦労さん。