9月の台風18号による増水で、I上川流域には避難勧告が出された。その後も水位は高めのままだが、今日は天気にも恵まれてなんとか実習を敢行できた。ただ、昨年まで実習を行っていたリーチは水深が大きくなりすぎてしまったため、場所は変更せざるを得なかった。

トランセクトは浅い場所を選んで引いたが、それでも流心部の流速はかなりのもので、慣れない胴長を履いての作業は危険を伴う。そこで今日は救命胴衣(水に落ちると膨らむヤツ)も持参して、足元が不安な人には着用させた。それはそうと、救命胴衣の上から胴長を着用してもあかんよ。

大増水から1ヶ月半、昆虫は全体に少なめだが、4齢ぐらいと思われるやや大きいヒゲナガカワトビケラがけっこう採れたのには私も感心した。こいつら、あの大水を耐えたんだねと呟くと、学生たちもかなり感動した様子だった。川の生き物はタフなのだ。

実習中でもカメラを向けられればサービスは忘れません。