秋晴れのI上川で、今日はK茂先生による川の地図作り実習の日.その地図を使って、来週は私が川虫実習をする。それにしても,生物の野外実習をする前に地学系教員が歩測の地図づくりと粒度分析のやり方を実習するという流れは非常に効率的でよろしい。

メジャーで要所要所の川幅を測定する。

1年の間に、I上川の河床地形はすっかり変わってしまっていた。夏の出水で,去年は単調な平瀬だった部分に典型的な蛇行地形ができていた。そのせいで昨年は1箇所しかなかった瀬が3箇所に増え、トランセクトを張る場所には困らなそう。ただし,同時に結構立派な淵もできてしまっているので(写真の中央部は股長では入れない深さになっている),来週は学生がはまらないように十分注意する必要がある。

こんな大きなヤナギの木も引っかかっていて、周囲の河床を複雑にしている。来週の授業で河道の自然復元について話をする予定なので、ちょうどぴったりの実例を見せることができる。

昨年,川が黒くなるほどアユが寄りついていた瀬(写真右)は,主流路が右岸側(写真左)に移動したため、ほぼバックウォーター状態になっていた.上流側の堆積がもう少し進んだら立派なわんどになるだろう。