貝類学会初日

で、学会は今日から一般講演である。
カワツボ関係では、K高校生物部が雄個体発見を報じるポスター発表をした。同時にTさんから、その話題が産経新聞の記事になったという知らせを聞いた。

外来種の巻貝コモチカワツボ 日本で初めてオス発見 千葉

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110415/chb11041521130003-n1.htm
この雄ツボらが本当に繁殖に関与しているかどうかは、K高校とTさんが引き続き研究している。もし繁殖しているのなら、記事にあるように侵入個体群に遺伝的多様性が生じ、ますます分布が広がる可能性が出てくるし、繁殖していないのなら、この少なからぬ雄ツボたちはなぜ生産されているのかという疑問が生じる。どちらへ転んでも研究価値のあることなので、ぜひきちんと決着をつけてほしい。
今年の懇親会は、参加者全員にもれなくテラマチオキナエビス1個という、その道の人にとってはとてつもなく豪勢なプレゼントが振る舞われた(※コレクターの方の無償提供によるものですので、念のため)。私も1つもらってきたが、貝コレクションの趣味はないので、教育関係者などから希望があれば差し上げたいと思う。ちなみに殻の最大径11cm、殻高8.5cmのなかなか立派な個体。色はやや薄めのクリームオレンジ。