カワツボ再開

卒論生のMさんと一緒に、久しぶりでコモチカワツボの調査。前回の調査から6年ぶりとなるので、分布域や密度にどのような変化が生じているか,現状の調査である。

↑これは、以前の調査地の状態(2006年)。コモチカワツボが砂利状態で生息していた。

当時はこの水路に養魚場からの排水(地下水の汲み上げ)が流れ込み,一年中水温が安定していたのだが,養魚場はかなり前になくなり、今は農業排水が流れている。水温上昇のせいかコモチカワツボの姿は消え,カワニナとヒメタニシの天下となっていた。

もうカワツボは全滅かと思っていたら,冷たい湧き水がちょろちょろと流れ込む場所にしがみつくようにして少数個体が残っていた。もし、地下水の汲み上げを再開したらまた増えるかもしれないが、現在の状態では他の生物への影響はほとんどなさそうだ。それにしても、6年ぶりに真剣にカワツボ探しをやってみたら、いつの間にか野外で1ミリの貝を見分けるのを非常に困難に感じるようになっていた。コモチカワツボ調査は若者限定だったのか…。

ゲンジボタルの幼虫を発見。

微動だにしないので置物かと思ったハシボソガラス2羽。