先般公表された,淀川水系河川整備計画のお勉強.例の大戸川ダム建設の凍結に関する記述はどこだ?と探したが,これが判りにくいのなんの.

なお、大戸川ダムについては、利水の撤退等に伴い、洪水調節目的専用の流水型ダムとするが、ダム本体工事については、中・上流部の河川改修の進捗状況とその影響を検証しながら実施時期を検討する。

これが「凍結」すなわち「当面実施しない」ということだそうだ.朝日新聞に解説してもらわなかったら到底これを「当面実施しない」の意思表示だとは見抜けなかった.
ちなみに,案段階の文章(下記)と比較すると,一歩引いたなというのがまあまあわかる.

なお、大戸川ダムについては、これまで治水、利水、発電を目的とした多目的ダムとして事業を行ってきたが、利水、発電の撤退に伴い、洪水調節目的専用の流水型ダムとして整備することとし、事業の実施にあたっては、学識経験者の指導・助言を得て、自然環境への影響を総合的に評価し、適切な保全対策を実施する。

改正河川法では,河川整備計画の策定にあたり,関係都道府県知事又は関係市町村長の意見は「聴かなければならない」ことになっているから,知事からの意見書を無視したら違法になる.でも,住民および学識経験者の意見は,「必要と認められるとき」に聴けばよいことになっているから,聴かなくても別に構わないのが実情.知事さんたち,頑張ってください.