今日は県の公共事業監視委員会で、2つの案件のうち1つが「びわこ地球市民の森」整備事業の事後評価。今日の会議ではあくまで「都市公園の整備事業」という観点からの評価で、自然保護という観点はあまり入っていなかったのだが、氾濫原における天井川河川の跡地という特殊な立地を考えると、まあそれでOKかなと思う。もともと野洲川デルタを形成する分流の1つが流れていたところで、300年ぐらいのスケールで見れば川筋が何度も変化してきたと考えられる場所だから、1つの地域にこだわって河畔林や残存水路の保全をするのはあまり意味がないだろう。それよりも、どれだけ多くの人が自然に触れ、それについて学んだかの方が、公園の価値としてはずっと高い。現在は伏流水が残存水路を形成し、水辺の観察会などに使われているが、地形から見れば、今後渇水が起きた場合や地下水脈が変化した場合、残存水路が干上がってただの微高地になってしまう可能性だってある。今後の維持管理は、河川地形というものは常に変化するものであることを踏まえ、実際の管理者やボランティアの方を中心に柔軟に対応できるようなしくみをつくってほしい、というのが私の意見。