今年の演習成果

昨日のパブコメ演習から、いくつか例示します。

検討題材⇨http://www.pref.shiga.lg.jp/g/suisan/e-shinbun/files/naisuimenkeikaku.pdf

昨年の演習結果⇨「滋賀県内水面漁業振興計画(原案)」パブコメ演習 - 寄生虫ひとりがたり

それに対する県の(むちゃ頭に来る)対応⇨http://www.pref.shiga.lg.jp/g/suisan/e-shinbun/files/seisakukomento.pdf

 

P6(カワウ対策)「…飛来地での追い払い対策とともに、…」

(学生意見)生息地を拡大させるだけではないか?

(浦部意見)同じ計画書に、カワウの生息地が分散してきている旨が書いてありますね。少なくとも、生息数コントロールに追い払いは適切な方法ではないということは判っているのではないかと思いますが,まだ続けるんですかね?

P7「良好な水質を保つことに努める」

(学生意見)目標はどこに設定するのか?どの指標を使うの?

(浦部意見)ここも、前のところに「水質が改善傾向にある一方、漁獲量が回復せず、漁網の汚れなども問題となっており…」とあります。水質改善と漁獲増加の関係は明確でないことがわかっているのに、ですね。どうも、今までの対策があまり功をなしていないことが判明しても、やり方を柔軟に変えようという気がないようです。

P8「琵琶湖において水草除去等の対策を推進する」

(学生意見)現状と目標値を示すべき。

(浦部意見)こういう短期決戦を要する事業こそ,目標値を立てて取り組むべきですね。

P8「将来にわたり動植物の生息・生育・繁殖環境が保全されるよう、…引き続き適正な水管理に努める」

(学生意見)誰にとっての「適切」な水管理か?

(浦部意見)それがなければどうにでも解釈できてしまう文面ですね。

P9「国が示す「多自然川づくり基本指針」および滋賀県の河川整備計画に基づき…それぞれの川が本来有するべき河原、瀬・淵、多様な水際などの川相が形成・維持される河道が創出できるように努める」

(学生意見)目指す目標が具体的でない。

(浦部意見)長期の方針ならともかく、たった3年間の振興計画ですから、こんなにぼんやりした「計画」では意味がないですね。

P9「生物多様性しが戦略」に基づき、河川・湖岸環境や河畔林、湖岸林の保全・回復にあたっては、…」

(学生意見)河畔林・湖岸林にかける予算があるのか?

(浦部意見)そうですね。「漁業振興」の一部としてそれが可能なのでしょうか。もし本気でやるのなら,具体的に「土木交通課や森林政策課と協力して…」と書いてくれた方がよい。

P11「新規漁業就労者数 5年間で10人が目標」

(学生意見)新規漁業者から離職者を差し引いたものを目標にすべき。

(浦部意見)ごもっとも。もし高齢による離職者などが10人以上見込まれるのなら,これでも漁業者減少かもしれません。