B博のGさんが,ついに博物館の一隅に寄生虫コーナーを作ったらしい.ということで,寄生虫の写真の提供を頼まれた.ところが,展示に使えるのは「人体寄生虫ではない」「アユ,フナ,イサザなどの水産魚種の寄生虫ではない」ことが条件なので,そうなると種類がずいぶん限られてくる.結局,Coitocoecumのセルカリアの写真(琵琶湖での主な終宿主はヌマチチブ)が採用された.それから,淡水生物の寄生虫について,医療や食品関係者が使うような易しいハンドブックはないかと尋ねられ,少し調べてみたが,さすがに「淡水生物由来の寄生虫限定」というのは存在しそうにない.20年前に東京都が「魚介類の寄生虫ハンドブック」というのを出版していて,これが内容的には一番近そうだが,こちらのページによると,すでに絶版になって久しいようである.今は検査屋さんたちはどういう資料をつかっているのかしら.