まだ寄生虫感染強度のデータがないワタカの感染実験を始めるため,S田研のF君の車で大阪へ(ちなみに,F君は模範的安全運転のドライバーでした。すばらしい)。
まずはB博へ行って,試料分与手続きを通過したワタカ(水族館で繁殖した個体)を受け取る。個体数はあまり多くなかったので,当初は私が小型のクーラーボックス入れて手で運ぶつもりだったのだが,ワタカという魚はウロコが剥げやすいので,互いに当たらないよう余裕を持った空間内で運搬しなければならないそうだ。それで,今日はF君に魚運搬のアルバイトをお願いしたという次第なのである。
魚の搬出に少々手間取り,また少し渋滞もあって,少々遅刻して水生生物センター着。共同研究者のTさんが「今ウチに来ている研究員だけど,知っているよね?」とある方を引き合わせてくれた。あれ,前O教大にいた,シジミの…Iさんだったっけ?ここに来られたのか。
Tさん,Iさんと共に,感染実験用生け簀の設置場所に向かう。車で15分ほどの近い場所なのだが,先程の渋滞がますますひどくなり,1時間以上を要して(Tさん曰く「歩いた方が早かったかも」)やっと到着。ワタカちゃん,お疲れさま。
生け簀は普段コイヘルペスの検査用に使っているもので,かなり大きくて深い。ところが,魚を入れてみると,コイなら入れてすぐ深く潜って隠れるのに,ワタカは警戒する様子もなく水面をウロウロしている。そこで,鳥に取られないよう,念のため生け簀にビニール紐を張っておくことにした。

生け簀にビニール紐をはるIさん。
それやこれやで予定時間を大幅に遅れて作業終了。F君,長時間のお付き合いありがとう。
おまけの画像は,水生生物センターの展示水槽にいたこの魚。私たちが到着してから帰る時までずっとこの姿勢のままだったので,F君は「死んでいるのかな?」と首をかしげていたが,多分生きている。それにしても,こんな姿勢で熟睡するのかしらね,こいつは。