コモチカワツボ再び

講義2コマの体力消耗日。でも、今日はどちらの授業も自分の専門もしくは実体験の話だから、先週よりは消耗していない。やっぱり、自分の専門からずれた分野の話題ってむちゃむちゃ気が張ってるんだな。
昼休み、生協でエコキャンの学生諸君に会った。最近、大学の近くでコモチカワツボとハリヨが発見されたという話なので、彼らは早速調査に出かけたらしい。曰く「一掬いするとタモ網がいっぱいになるほど」だという。それなら、昨年見つかったもう一つの分布地よりずっと密度が高い。これは早く見に行かなければ。
ということで、講義終了後にタモ網を担いでくだんの水路に行ってみたところ、なるほど壮観な密度であり、タモで底の砂を掬うと八割方が貝である。偶々、この集落にお住まいの大学職員の方に行き合わせたので、いつごろからこの貝が見られるようになったか尋ねてみたが、「貝やと思わんかった。砂やと思っていた。」という返事であった。無理もない、砂ほど生息しているのだから。
それにしても、この貝はかなり高温耐性があるとはいえ、やはり基本的には湧水を好むようだ。温度だけでなく、湧水の水質も含めてもう一度検討する必要がありそうだ。