福井のsoishida氏ご一家を訪問。今日しか日程が合う日がなかったので。
米原から特急「しらさぎ」に乗り継いで約1時間、こんなに近いのに、実は福井市には来たことがなかった。彦根は比較的暖かい朝だったが、敦賀の先、長い北陸トンネルを過ぎるとそこは雪国だった(福井市内はさほどでもなかったのでホッとした)。雪の中soishida氏が駅まで迎えに来てくれ、氏の職場である博物館に向かう。
博物館は、よくぞスリップしないで上れるものだと思うほどの急坂の上にある。氏の案内で常設展と収蔵庫を見せてもらった。地元の蒐集家から寄贈されたという戦前の貝類のコレクションがすばらしい。カワニナ類のロットも20以上もあり、稚貝は含まれていないものの保存状態は良好だ。なんと模式産地の奄美大島産の標本まである(ラベルと中身が別の標本と入れ違っているようではあったが)。よく集めたものである。北陸地方のカワニナの中には非常に大型の個体がよく出現し、かつては「オオカワニナ」と呼ばれたのだが、所蔵標本の中にも、おそらく私が今まで見た中で最大と思われるカワニナがあった。その写真は明日載せる。
夕方から自宅にお邪魔して、鍋をごちそうになりながら奥さんとお子さんと雑談漫談。奥さんは修士の時にN大で私とかぶっているのだが、学部はH大で、現在私の隣の研究室におられるBさんの授業を受けていたという話。あ、そうか、勘定するとそういう年代になるね。soishida氏のブログ未公開の話題もさんざん聞かせてもらい、大笑い。彼女と会うのは結構久しぶりだったので、楽しかった。また機会をつくりたいものである。
多分,私が今まで見た中では最大のカワニナ標本(殻幅25mm)。ということは,多分現時点では日本最大のカワニナ標本。