@福岡。
昨日発熱していたFさんは何とか復帰できた。準備は少し心細いかもしれないが,まずよかった。
発表会の開始前後から,研究室のOBたちが続々と集まってきた。驚いたことに,OBの出席率は80%。地元福岡で就職している面々はもちろん,横浜で就職しているKさんまで,休暇をとって来てくれた。この一年,私が研究室にいなかったので,OBたちが何かと卒論生たちを励ましてくれていたのだが,最後の最後まで本当にありがたいことである。感謝に堪えない。
卒論生二人の発表は無事に済み,質疑応答にもそれなりに答えられていた。ところが,二人目の発表者Mさんの発表のあとで,毎年来ている地元中学校の理科教員S先生(勿論教育大のずっと昔のOBだ)が挙手をして,こういう質問をした。
「寄生虫って,マイナスイメージでしょ?どうしてそういうのを研究するの?」
…そんなこと言われても…
Mさんはそつなく「寄生虫によって宿主の生態がわかったり,指標生物として使えます」と答えていたが。他の学生は,大部分が口を押さえて大笑いしていたようである。あとで某学生から「あの先生,毎年発表を聞いてますよね?3年間ずっとあの質問を溜めてて,今年で最後だからとうとう聞いたのかしら?」と言われたが,なるほどそうだろうな。
それから,別の研究室の学生の発表で,やはり臨席していた現職の先生から「シャーレという言い方は古いので使わないように。ペトリ皿と言いなさい」と指摘された人がいたそうだ。中学理科の教科書では「ペトリ皿」の方が一般的らしいが,英語の影響なんだろうか。生理学のY先生はあとの飲み会で「でも滅菌シャーレは滅菌シャーレとしか言いませんよね」とぼやいていた。確かに普通滅菌ペトリ皿とは言わんわなあ。