お土産はカワニナ1000個

m-urabe2006-01-30

福岡→彦根
今日は朝から柳川へ行く。柳川のカワニナから捕れるセルカリア(id:m-urabe:20050304参照)がもう少し欲しいのだ。午前7時の電車で出発して(まだ真っ暗だった),9時半に柳川着。
朝の雨も上がってなんとか採集可能な天気。今日の福岡の最高気温は16℃で,かなり暖かな日であったが,水はやはり冷たい(感触では8〜9℃ぐらい)。2時間でチリメンカワニナ一千個を採集した。
採集中に,よくあることだが地元のおじいさんが話しかけてきた。ところが,このおじいさんは強烈な筑後弁で,言っていることがさっぱりわからない。しきりと「ぼーな」か「どーな」と聞こえる言葉を繰り返すので,カワニナのことだろうと思い「”ぼーな”って言うんですか?」と聞き返すと,「知らないで取っているのか」とあきれ顔をされた。あとでよく考えてみたら,たぶん「ゴヒナ(カワニナ筑後方言)」と言っていたのだろう。そのあといろいろと話しかける言葉も,先日の英語リスニングよりはるかに難易度の高い聞き取りであった。3,4回聞いて,ようやく「ここは水が汚いからもっと上流で取った方がいい。昔はこれを取って食べた」というようなことを言っているのだとわかったので,「これは食べるんじゃなくて,研究のために取っているんです」と言ったら,「はあー,研究」と納得してくれた。それにしても,このおじいさんの難解な筑後弁のなかで「ちゅるっ」だけは一発で理解できた(笑)。カワニナを食べたことのある人は,必ずこう表現するのだ。
お昼に柳川名物のうな丼を食べ,魚屋でワケノシンノスを買い求めて帰途につく。本当は,沖端川産のマシジミも(研究用に)欲しかったのだが,入荷していなかった。残念。
午後6時半に帰学,早速セルカリアを取るためにカワニナを小分けして飼育容器に入れる。4階建てカワニナ団地の完成である。明日,これを見たBさんの呆れる顔が目に浮かぶ。