ムシは気まぐれ

とある外来生物寄生虫を卒論でやっているM君、この夏から随分たくさんの宿主(外来種駆除事業で捕獲されたもの)を検査しているのだが、なかなか目的のムシが得られずに苦労していた。ところが今日私のところに来て「それらしいムシが出たんですけれど…それが、200匹ぐらい…」と言う。検査した宿主はたった1匹だというのに、見ると確かにそれらしいムシがシャーレにごっちゃりと拾い上げられていた。これを、あとで形態標本と遺伝子の対応がつくよう、1匹ずつ番号を振ってスライドグラスに固定しなければならない(とても全部は無理だが)。「もう少し、均等に出てくれたらいいんですけどね…」とぼやきながらエンドレスの作業をするM君。まあ、サンプルはないより多い方がマシだろう。頑張れ。