どんぶらどんぶら

琵琶湖周航3日目、天気予報では最大風速3mであった。いつもどおり午前9時に(若干一名を積み残したものの)出港。今日は、まず琵琶湖を横断して白髭神社に向かい、そこから愛知川沖を目指す。
今日は、めずらしく風向きは南。彦根近辺では波は静かだったが、湖西に近づくにつれてだんだん波が出始めた。南からの風だと、南湖から吹き抜けた風が湖西を直撃するのである。それでも最初のラインのサンプリングは順調に進み、折り返して最後の近江八幡近江舞子のラインに入った。
ところが、このラインで湖の真ん中を過ぎた頃からますます波が高くなり、ちっぽけな「はっさか」は絶え間なくどんぶらどんぶら揺れ続け、プランクトンネットの上げ下ろしもままならない状態になってきた。順調に進めば昼までにすべての採集を終わらせられるはずだったが、結局、あと2ポイント半残した所で午前中は打ち切りとなり、最寄りの近江舞子に接岸して風が止むのを待つこととなった。近江舞子に港なんてあったっけ?と思ったが、正確には港ではなくて舞子ホテルの観光船の桟橋。とりあえず陸に上がってその辺をぶらぶらしたり、桟橋で昼寝をしたりして待機する。
沖を見てもなかなか白波は収まる気配がなかったが、午後2時に(ちょっと強行軍気味に)出港し、残りの2ポイント半での採集を行った。波は相変わらず高く、アンカーを入れての採集である。普段、「はっさか」は、風速5mを越えると出港しないそうなのだが、学生の記録簿ではこの時の風速は7m。よく行ったものである。
最後のポイントを採集している最中に、ようやく風向きが南から西に変わり、同時に波が静まってきた。帰りは快調に船を飛ばし、4時過ぎに帰港。私は船酔いはほとんどしないのだが、さすがに今日は下船直後から陸酔いで頭がぐらぐらしている(今も)。夜は、新配属の3回生の研究室歓迎コンパが開かれたのだが、飲む前から頭がくらくらでよく酔いが回った。早く寝ないと直りそうにない。