湖東の外来種問題

オツトメに出て,その足で昼から関西自然保護機構(KONC)の公開シンポへ。田園生物の多様性の保全外来種問題について。ここにブログがリンクしてあるK君もパネリストの一人。
テーマをみると2つのかなり異なる主題がドッキングされていて,少々話題が混線気味じゃないかなあという印象を受けた。そもそも,外来種で問題になるのは人間が管理できない状態に逸脱してしまった場合のはずで,管理下にあるものは問題にならない。なのに,パネリストによってはなんとなく「とにかく外来種はダメ」的な口調を感じるケースもあった。土台,栽培植物の大半が外来生物なんだし。具体的には畔の緑化兼雑草抑制のため,外来種のグラウンドカバー植物を使っていいかどうかという話があったのだが,私は,人の手から逸脱してはびこる可能性が低ければ使っても良いんじゃないかと思う。庭にチューリップ植えるのと同じことだろうから。もちろん,「昆虫やその他の生物のことも配慮して,草刈りは面倒でも在来種を使う」という意思表示をする方がいればすばらしいことだが,そうでなければ次善の策として外来種グラウンドカバーも選択肢の一つだろう。除草剤使うよりはずっと2次的な影響は少ないに違いない。
公開シンポの後,K君がN町のコモチカワツボ生息地へ案内してくれるというので行ってみることにする。2箇所の湧水水路を回ったが,どちらも上からちらりと水中を覗いた段階で「一目十万匹」状態であった。こりゃあN町でもかなり蔓延していると考えた方がよい。うーむ。
公開シンポの時、「動物生態の卒業生ですけど…」と近づいてきた人が会った。誰だこのオッサン?と思わずじろじろ見てしまったら、「K坂です」。…って、あのカメK坂君か!ごめん、マジでわからなかったよ。えーと、彼は今何歳だったっけ?(勘定中)