フィールドワークを終えて

ルソン島中部のカセクナン自然保護区での寄生虫研究の日程が終了しました。多くの収穫を得たとともに、フィリピンで吸虫研究をする際の課題もいろいろ見えてきました。ともあれ、多くの時間と費用をかけて自然保護区内での生物採集許可を取得してくれたUSTの皆さんに感謝です。フィリピンでこのように人為的インパクトの少ない河川はなかなか存在しません。大変貴重な体験でした。

カセクナン川上流の風景。少数民族の居住区になっており、人口の少ない山岳地帯で川の水も大変きれいです。水生昆虫や貝類も豊富に生息していました。伊那谷と同じように、水生昆虫を食べる習慣があるそうです。

歓迎の踊りを披露してくれた地元の中学生と先生。この流域には複数の少数民族が居住していて、それぞれ伝統の習俗や言語を伝えているそうです。

調査で得られた寄生虫の1種。