フル回転

午前中は田んぼの昆虫を主に研究しているN西君の学位論文発表会。昆虫だけかと思っていたらタニシの話まで出てきたので思わずあれこれツッコミをしてしまう。タニシは分散能力が低くて寿命が長い(最大10年ぐらい)なので,生息密度には田んぼの履歴が非常に大きく関わるはず。田んぼの生態系の評価には,空間的にも時間的にももう少し大きなスケールの視点が必要なんじゃないかなあ。
昼に博士と修士の学位論文受理確認の会議を済ませ,S態研センターのゼミへ.ウチの4年生Kさんと,フィリピンから来ている大学院生の2名が,寄生虫安定同位体比分析についてそれぞれ短いプレゼンテーションをした。Kさんは無論,アウェイでの発表自体が初めてである。まあ,発表そのものの出来は言わずもがなとして,寄生虫同位体比のへんな傾向の解釈,また上手なデータの示し方についてセンターの皆さんから沢山アドバイスをいただけたのは私も大変勉強になった。これで卒論の完成度がもう少しアップしてくれるかしら。
午後8時に帰学すると,Kさん以外の卒論生3名が,それぞれ卒論原稿やゼミのレジメを用意して待ちかまえていた。で,これからそれを片っ端から片づける予定。