ムシ来たりムシ来らず

今日は修士のGさんのサンプリングで大阪府内まで行く予定だったのだが、朝に降雨状況を見たところ、鳥取から大阪まで線状降水帯がべっとり貼り付いている有様。車利用のGさんに電話するともう出発した後だというので「これから雨が強くなりそうなのでサンプリングできない可能性が高いが、一応行こう」と返事をした。ところがものの1時間も経たないうちに大阪の昼頃の予想降雨量がぐんと上がり、彦根の雨も強くなってきて公共交通機関もどうよという感じになってきた。県南部まで到達していたGさんもさすがに今日は無理と判断して引き返すと電話してきた。やんぬるかな。

そういうことで今日は普通に出勤。博士のTさんが念願のムシらしいのがいたと報告にきた。これは60年ぐらい昔に原記載論文が書かれたきり、続報がまったくなかったムシである。これの近縁種らしいムシはよくとれるのだが、今まで原記載ずばりのムシがとれなかったので、果たして種の入れ替わりが起きたのか、それとも記載のミスなのか確信が持てずにいた。これでやはり原記載どおりのムシが存在するとわかり、この種、この属(属の模式種である)の正体を明らかにすることができる訳である。バンザイ。