挟みムシ

今日は大学に新しく入ったSEM用の蛍光X線装置の説明会があったので出席。すぐに使う予定はないけれど、コレを使えば寄生虫のどこの組織にどんな種類の重金属が蓄積しているか、サッとわかりそう。いずれやってみたい。

久しぶりにSEMの映像なんかをみて、そういえばフタゴムシの把握器(重要な分類形質)をSEMで見たらどう見えるのだろう、と思い、早速論文を探してみた。把握器は体後部の身に半分埋もれているのでSEMでは全体像を把握できず、分類学の論文には使えそうにないが、フタゴムシが把握器で宿主である魚のエラをつかむしくみはとてもよくわかる。英語でclampという通り、これは相手を挟んで締め付ける、ダブルクリップのような構造なのである。フタゴムシはこれを4対持っている。

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