久々の哺乳類

大学でシラバスの入力などしていたら、3回生のT君から「駐車場の近くでイタチが死んでいる」というご注進。イタチの寄生虫はよく研究されているが、私自身でムシを取ったことはないので、拾ってきてもらった。
幸い腐敗臭はほとんどなく鮮度は良好で、体重920gもある大きなオスのチョウセンイタチだった。ところが解剖してみると、腹腔の中はかなり悲惨なことになっていて、腸がどこなのかさえよくわからない有り様だ。どうやらまともに車に轢かれて潰れたらしい。肝臓をめくってようやく十二指腸の残骸らしい器官を見つけ、検鏡してみたが残念ながらムシは空振りであった。せっかくの機会だったのにちょっと残念。