水田生物研究会@B博。午前の部はつかやんの尽力で「ハッタミミズ・サミット」と銘打ち,滋賀県始め,石川・福井での分布や保全状況についての発表があった。そのほか,ハッタミミズ・ダービーを新聞記事にしてくださったK新聞のH記者(この日のリンク参照)による,滋賀県でのミミズの薬用利用の調査結果が非常に面白かった.50人のお年寄りに直接話を聞いて,そのうち21人からミミズについての情報が得られた由である。漢方ではミミズが解熱剤となるのは有名だが,その他に痔の薬,睡眠薬としても使われたという。石川でハッタミミズの調査をしているD島さんの話では,水田の耕作主であっても,自分の田んぼにハッタミミズがいることを知らない場合が多いそうだが,滋賀では「田んぼにいる黒くてごついミミズ?ああ,あれか」とすぐ話がわかることが多く(たとえばこの集落もそうだった),ハッタミミズを表す方言もかなりあるという。これは,ハッタミミズが(少なくとも近年まで)利用価値のある生物として住民にちゃんと意識されていたことが大きな理由かもしれない。

D島さんから金沢銘菓「辻占」(和製フォーチュンクッキー)をいただきました。私のおみくじの文面は見ての通り。えーと…,何だか分かりませんが背中がひんやりするような気がします。