共鳴

女子柔道選手が監督を告発したニュースを見て、あのような内部告発をした人たちの勇気と強固な意志を思う。私もかつては大学教員どもから,大学内の問題を外部に知らせるなと「そういうことを言うと世間では『あの研究室はダメだ』ということになる(あなたのせいで在学中の大学院生たちが被害を被るよ)」とか「あなたの評判が悪いから,定職に就くまではそういうことは外で言わないように(職に就けなくなるよ)」とか,おためごかしの忠告をされたことがあるのだ(注:県大に来る前の話)。告発した選手たちにも,おそらく内外から「柔道自体の評判が落ちるよ」「代表選手から外されるよ」などと山ほど忠告されただろうに,それでも現状放置を認めずに立ち上がった勇気に心から感服する。
私の方はと言えば、以来大学人,特に管理職やPIなどの組織を維持する立場にある人間は基本的に信用しないことにしている。そうと決めてしまえば,世渡りの道はそれなりに開けてくるもの。