アユ人工授精

S君の卒論実験には、淡水魚の魚卵か稚魚がまとまった量で必要である。ようやく10月、アユの産卵シーズンがやってきたので、隣の水産試験場からアユ卵を分与していただくことにした。
ところで、フナやモロコと同じように、アユも受精卵の状態でもらえるのかと思いきや、水試では人工授精をしておらず、「受精卵が欲しくば自分でやれ」とのこと。未受精卵だとおそらく数日以内に腐ってしまい、十分に実験に供することができないと思われたので、オスメスのアユをいただいてきて、S君自ら人工授精をすることになった。受精卵であれば孵化まで1週間実験に使えるし、孵化仔魚もまた数日間は実験に使える。

アユのブリーダーと化したS君。さてうまく受精卵が得られるかどうか。