寄生虫工房

朝からヒガイ虫の卵の観察を継続、残念ながらまだ孵化しない。日数がかかるのだろうか?
K宮君から連絡、4日にまたビワヒガイの調査に来られるというので、F田さんにはその日まで滞在してもらって、虫付きヒガイがとれたら福岡へ持ち帰ってもらうことにする。
午後、2回生が新鮮なカルガモの死体を持参してくれたので、急遽さばくことに。外傷もなく、消化管には食べ物が入ったままなので餓死や病死でもない。おそらく大学の建物に衝突でもしたのだろう。おかげで午後いっぱい、実験室は寄生虫プレパラート工房と化す。腸からは条虫がごっそり、吸虫も2種類とれた。つくりあげたプレパラートは50枚くらいあるだろうか。いやあ、F田さんがいるときでよかった。手伝ってもらえたし。
卒論生N君がコモチカワツボを採って帰ってきた。このこまい貝が、調査の際に長靴の底のフェルトなどにくっついて人為分散するのを防ぐため、どうすれば確実に殺せるかを実験するのである。まず今日は、手始めに台所用漂白剤を薄めた液に5分浸けてみた。ところが、貝のやつめなかなかタフで、かなり濃くないと死亡率100%は達成できないことがわかった。あまり毒性のある液体は使いたくないし、どうしたものか。