FBでkensuke-nakataさんが紹介しておられたのだが,中教審の審議で「予測困難な時代において 生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ」というまとめが出され,それに対して何件かの批判が出ている。
http://www.shidaikyo.or.jp/newspaper/online/2494/5_c.html
ウチでも上部からカリキュラムポリシーとルーブリックを作れというお達しが来ている。「何を教えたいか」ということと「どうやって評価するか」ということは,教育をしている以上当然持論があるので別に面倒なことではない。ただし,今回の命令は明らかに外部評価対策のためなので,それが「外向き」だと感じるのは私も同じ。ただし,大学というところが「そんな外向きポーズをつくらなくても,我々は立派に教育をしてきたのだ」と胸を張れる場所ではないことも痛感している身としては,外圧がかかっても仕方ないよねと思ってしまう。
しかし,こういう風にしたら当然どこの大学でも落第者・退学者が増えるはずであるので,それを当然のこととして受け止める風潮がはたして社会に形成されるのかどうかという心配がある。落第の少ない大学が受験生に人気になったり,退学者の多い大学が「学生が少ないから」と運営補助金を減らされたり,ということになって,せっかくの方策も結局絵に描いた餅になってしまうのではないか,という危惧。