ウチの大学は今年度の終わりに独法化1回目の中期計画のシメを迎えるので,あれこれ自己評価をせよとのお達しが上から降ってきそうだ。第一弾は「学士力」の構築にむけてどのようなカリキュラムを組んでいるか一覧表にせよという指令で、着任草々学科長を振られたN田さんが相談に来た。「学士力」の是非はさておき、ウチの大学(なかんずくウチの学科)のカリキュラムは、基礎スキルや専門性などを4年間のどこで教えるか、かなりよく考慮された構成になっているので、一覧表を埋めるのは簡単な作業である。そのへんは新しい大学ならではの合理性だ。そう教えるとN田さんは、「へえ〜、カリキュラムってそういうこと考えるモンなんだね〜。僕らが受けてきた授業って適当だったじゃん?」と感心しきりであった。ええ適当でしたよ、だから終いにゃ論文の書き方のイロハも知らないアホ博士を世に出して来ちゃったじゃないですか。