なかがわ水遊園→T邦大

今回栃木でお世話になったホタル保護会の会長Sさん、副会長Fさんとご一緒して、以前連絡をしてくださったHさんの勤務するなかがわ水遊園へ。このあたりは川の本流にカワツボが入っており、そこから取水している水族館の水槽内でも繁殖しているという。
で、ここでもカワツボが増えているのは水温が低めに設定されているサケ科魚類とニホンザリガニの水槽で、コイ科魚類の水槽には(既に侵入している本川からの取水なのに)ほとんど増えていないと言う話であった。これは滋賀と似たようなパターンである。もしかすると、最初に調査した山間部では、河川水のみでは年間の水温が低すぎ(この猛暑の9月に14〜16℃程度しかない)、温排水が入ってちょうど増殖適温になるのかもしれないと思った。
昼にSさんFさんに別れを告げて、一路千葉県へ。T邦大のTさんと待ち合わせ、以前K高校のS原先生が発見した海浜公園のコモチカワツボ生息地を案内してもらった。
で、行ってみた公園の水路はかなり塩分混じりらしく、護岸にフジツボ類(種名はわからなかった)がついており、そこにカワツボも一緒にいた。水も地下からの汲み水ではなく、ポンプで水路内を循環させているということでとても温かい。今度こそこの種の生息環境としては本当に変な環境である。また、カワツボ自体の形態も微妙に違うように見え、本当に同種かどうか少々検討の余地があるような気がする。ともあれ、本式の調査は明日として、今日はデータロガーの設置だけ行った。
夜はT邦大にお邪魔して、大阿呆鳥ことH. H谷川氏の研究室飲み会に参加。以前、寄生虫生態疫学談話会に来られたTさんとも久しぶりにお会いして盛り上がった。隣の研究室のM. H谷川氏も来られて、昨年の筑波以来のご挨拶。