よく動いた一日

午前中は琵琶湖河川事務所に行き,所長と環境課長に,腹口吸虫症をが発生する年の環境条件(冬場の渇水)について説明して,魚病コントロールのために南郷洗堰の放流量操作ができるかどうか,また水中セルカリア量測定のためのポンプの設置を打診した。水位操作に関しては,水利権者と相談してみなくては,ということではっきりした返事はもらえなかったが,ポンプの設置については特に問題はなさそうな感じだった。今度の冬はなんとかセルカリア量の直接測定をしてみたい。
午後はS井君とM田君が湖北で購入してきた魚の解剖。この時期,湖北ではビワマスの採卵と人工受精を行っているので,採卵後の魚を安く購入することができる(無論,味は夏よりかなり落ちる)。ラフィダスカリスの成虫を期待して,見事なブナザケ色の3尾を解剖したのだが,残念なことに空振りであった。産卵期のマスは餌を食べないので,ムシが脱落してしまったのかもしれない(昔,琵琶博で解剖したときは何がしかのムシが出たように記憶しているのだが)。データにならなかったマスは,下の研究室でちゃんちゃん焼きにされた。大きなウグイ一尾から鉤頭虫がかなり出たので,これの分析は期待できる。

明日のディナー解剖予定魚。出てこいアジギア
夜はハンザキ虫論文に手を入れる。早く投稿したい。