ゼミ日

ゼミで研究計画発表、久しぶりに琵琶湖固有の蜷とムシの話を一席。例の如きO教授の「マニアックだなあ…。」というご意見も、そろそろ諦めの色調を帯びてきたが、今日の発表でマニアックなのは材料だけで、内容は純正進化生態学調だったはず。いわゆる環境問題に直接関連がないのがご不満なのかもしれないが、琵琶湖だけにしか存在しない生物相互作用の研究というのは、ささやかながら琵琶湖の「かけがえのなさ」の山に小石を一つ積み重ねる行為ではないかと思う。そう思って、経過を生暖かく見守っていただけませんでしょうか、O先生。
ゼミの後は恒例の環境科学概論I神経衰弱、つまり授業の感想文を読み、出席簿を付け、同時に2回の感想文の筆跡を照合して代筆をチェックする作業をする。代筆は頼んだ方も引き受けた方も当然欠席扱い。
河川改修のお話をした今週の授業の感想文の中で、何となくココロを打たれた一言は「設計図にないものこそが大切である」という一行(ちなみに、建築ではなく社計の学生の感想)。そう、この学部を卒業する皆さんは、どんな分野に進むにしても、人が作った改修の設計図に載っていない、現場の一石一木一魚一ムシに目を配れる人になってほしいね。