昨日卒論を提出した(はずの)N君に引き続き,学会発表用のデータにするためU川の寄生虫をカウントする。
感染数には非常に個体差があるが,多い個体では尾びれがこんな感じである。白い塊が全部寄生虫だ。

尾びれの鰭条は,雨どいのような形の骨が左右から合わさって,中心に軟組織の詰まった空洞のある円筒形の骨になっている。ところが,重度に感染した個体では,左右の鰭条骨が押し離されるほどに,軟組織は寄生虫でぎゅうぎゅう詰めになっている。この寄生虫自体は,数が少なければ致死的ではないのだが,こんなに多いと,尾びれ基部に内出血が起きるのも当然である。