授業参観

ご多分に漏れずというか,ウチの大学もかなりの予算をかけて学生の授業評価というものをやっている。中には,「ろくに出席もしていない学生まで教員の評価をするのか」「こんなことをするよりもFDをきちんとやれば済む話」と主張される教員もいて,それもまたご尤もな意見である。学長か理事が時々抜き打ちで授業を参観するのはどうかと聞いてみたら,ウチの学長は当初それを希望していたらしいが,周囲からの反対に遭って今のところ実現していないらしい。正式に学長が授業を見て回るとなると,個人の評価に直結するのではとか,講義内容の自由が保証されなくなるとか,そういう観点からの反対者が出るだろう。1度か2度,変装して講義に潜り込み,いつのまにか「あの学長,たまに講義に出没しているらしいぞ」という噂が学内にそれとなく流れるぐらいが丁度いいのかも。
あ,もっと良いのは,教員が自分の好きな科目(自分の担当以外)に,科目履修生として受講登録することだな。これなら他人の授業に出ても文句は言えまい。